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日常世界を浸食するもの・・・

本日付の朝日新聞、オピニオン欄に社会学者ウルリッヒ・ベックの原発事故に関するインタビューが載っている。

現代が「システム社会」であり、そのシステム社会が無責任化しているという指摘には、私も異論がない。

しかし、後段の彼の話と新聞見出しの「産業界や専門家に判断独占させず、市民の関与進めよ」には、若干の違和感がある。

なぜなら、民主主義のシステムにおいては、現在でもそれがうまく機能しているかどうかの問題はさておき、大きな政治的決定のプロセスの中に、市民の判断は織り込まれていることが前提になっていると考えられるからだ。

少なくとも形式的には、最終的な政治的決定は、現在でも産業界や専門家が独占的にしているわけではない。政治家は、立法過程で民意を反映しつつ、最終決定をしている。
その過程への市民参加をもっと容易にとか、市民への情報公開をもっと拡大せよなどと言う主張なら理解できるし、引用からうかがえるベックの主張もその域を出ていないように思える。

「判断独占」、これをどのように受け止めるかが、私の違和感の元凶だろう。

もっとも違和感の元凶には、もう一つのそもそも論も控えている。
それはベックの言う、現代社会はリスク社会であり、現在の制度がその解決に適応していないという主張だ。

私は現代社会が、特にリスク社会だという主張に素直に頷けない。
リスク社会の解決に、制度やシステムの構築自体が無意味だというなら、それも頷けない。小さなリスクの軽減のためにシステムは構築・改良し続けてきたのだし、それがより大きなリスクを生み続けていくなら、そのリスク回避のためのさらなるシステム構築・改良が必要にならざるを得ないだろうと思うからだ。

それ自体をどのように考えるかは、ベックのお話の詳細を検討しなければならないけれど、オピニオン欄の編集者の後記に、昔買い置きしたままの資料をもう一度読み返してみようかなーなどと言う思いを強くした。

ハバーマス vs ルーマン論争

いやしかし、
法哲学者のお勉強というのは、何でこんなに地味なんでしょう。。。

追伸:
第二回被災地支援として、
陸前高田市に再び今日から向かいます。

今回も大勢の方々から支援物資を大量に預かりました。
野球のバットやグローブ、ボールにスパイク、バックなど
バトミントンのラケットや羽と、バレーボールにサッカーボールなど、
さらには小さな子ども達へのおもちゃ類や
清川村の子ども達の手作り石けんなど、大切な気持ちのこもった品々です。

皆さんの「心」と援助が、子ども達に伝わり、
笑顔がもどってくるよう、気をつけて向かたいと思います。

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